HightouchのSequenceを使って順番にデータを同期してみた
こんにちは、スズです。
HightouchにはSequenceという機能があり、Syncの実行順を設定することができます。
Syncでは同期を実行するスケジュールを設定することができます。Syncで個別にスケジュールを設定して実行順序を制御しようとすると、1つ目のSyncが終了するまでの十分な時間を検討した上で、2つ目のSyncのスケジュールを設定する必要が出てきます。Sequenceを使うことで、1つ目のSyncが終了したのち、2つ目のSyncを実行する、ということが自動的に行えるようになります。
Sequenceを使って順番にデータの同期を行ってみましたので、本記事でご紹介いたします。
事前準備
今回はGoogleスプレッドシートを使ってSequenceの機能を試してみます。Googleスプレッドシートを3枚用意し、それぞれのシート1を使用します。1枚目から2枚目へ、2枚目から3枚目へ、順番にデータを同期していきます。また、今回は同期によってデータを上書きします。Sequenceの実行が終わった後は、1枚目と同じデータを2枚目、3枚目も持つという結果になることを想定しています。
1枚目には以下のようなデータを用意しました。1枚目はSourceとして使用します。
2枚目は以下のようなデータを用意しました。2枚目はSoueceとDesitinationの両方に使用します。2枚目に用意したデータは、Modelを作成する際にPrimary keyを設定するためのものです。1枚目のデータを2枚目に同期した場合には1枚目のデータが上書きされる想定です。
3枚目は特に何もデータを用意していません。3枚目はDesitinationとして使用します。
Sourceには、Googleスプレッドシートの1枚目と2枚目を設定します。
Desitinationには、Googleスプレッドシートを設定します。
Modelには、Googleスプレッドシートの1枚目と2枚目をそれぞれ設定します。それぞれPrimary keyはID、Sheetはシート1を指定しています。
Syncには、Googleスプレッドシートの1枚目から2枚目への同期と、2枚目から3枚目への同期を作成します。
Sequenceを追加する
ここからはSequenceの設定を行っていきます。[Sequences]を開き、[Add Sequence]をクリックします。
[Add syncs]をクリックします。
Sequencに使用するSyncを複数選択し、[Add syncs]をクリックします。
画面中央に追加したSyncが表示されます。Startと書かれている上から順にSyncを実行しますので、矢印をクリックして順番を並べ替えます。順番を設定したのち、[Continue]をクリックします。
スケジュールを設定して[Finish]をクリックします。今回は手動で実行しますので、Manualを設定しています。これでSequenceの設定は完了です。
Sequenceを実行してみる
早速設定したSequenceを実行してみます。作成したSequenceを開き、[Run]をクリックします。
しばらくして実行が完了しました、STATUSがCOMPLITEDと表示されています。
実行履歴をクリックすると、Sequenceに含まれるSyncのそれぞれの状態を確認できます。今回はどちらもHEALTHYと表示されています。
Googleスプレッドシートの2枚目と3枚目を確認すると、どちらも1枚目と同じデータが表示されました。Sequenceの設定の通りに、1枚目から2枚目へ、2枚目から3枚目へ、順番にSyncが実行されています。
最後に
HightouchのSequenceについてご紹介しました。